2024-03-04 NEWS

耐えるサウナとサバンナはここが異なる。フィンランドから学ぶサウナを味わうとは Vol.3


薪サウナと昭島の深層地下水


ここでサバンナアキシマの特徴である薪と深層地下水について触れたい。

スーパー銭湯といったサウナは主に遠赤外線や電気でサウナ室を温めている。サウナ室は湿度が高く感じ熱さをダイレクトに受け、身体の表皮から汗をかいていく。ちょうど夏の日本のようであろうか。
対して、薪サウナの特徴としてサウナ室内が乾燥していることが挙げられる。したがって、じめっとした夏に対しカラッとした夏のように息苦しさを感じにくい。表皮からダイレクトに熱さを感じるのではなく、身体の芯から外に向かってじんわり包み込まれるように温められていく。薪サウナに入っていると、気がついたら12分経っていることがよくある。耐えた結果の12分ではなく、薪からの熱を味わった結果の12分なのだ。

水風呂で使用している水は蛇口から出る昭島の水道水を掛け流している。だから水風呂が飲める。昭島市は東京都の市区町村で唯一地下深層水のみを水源とし、山に積もった雨や雪が約30年という年月をかけて地層に染み込んだものだ。土壌が不純物を取り除くとともに、炭酸やミネラル成分などを溶かしながら染み込むため雑味のない美味しくて健康な水となる。硬度の面から見ても「おいしい水」が飲めるというわけだ。


サバンナアキシマのサウナを味わう


さて、フィンランドでのサウナ体験を通して、サバンナアキシマではサウナの流れと時間を味わえることを再認識したと記した。薪が放つ柔らかな熱とパチパチと弾ける音、木の香り、それらを全身で感じるためにサウナに入り、水風呂では地下水を飲みながらないし肌で柔らかさを感じながらととのうための準備をする。そして逝く。ととのいを求めて12分の耐久レースをし水風呂でも修行をするのではない。サウナを構成する薪と水に対して五感をフルに使いながら楽しむ。それがサウナサバンナアキシマを味わうという意味だ。

サバンナアキシマでは水風呂にチラーのような冷却装置を使用していない。したがって、季節やその日の気温、時間帯によって水温が変化する。夏の時期の水温はおおよそ25度前後。冬の時季の水温はおよそ14度前後。しかし、水風呂の概念を「身体を冷やすこと」から「水の恵みを味うわ場」として捉えると、夏でもプールのような気持ちよさを感じる。フィンランドの水風呂が25mプールで水温28度であったように、冷たさを気にせず時間を忘れ、水の柔らかさや滑らかさを味わう。

私としては願わくばサウナ室内の温度計や12分計、水風呂の温度計を外したい。時間や温度を気にしないとはそういうことであるからだ。しかし、それは不可能である以上、こうしてブログとして皆さんにお伝えしたい。






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